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■4月1日 佐保・佐紀路 奈良の平城宮後の東側一帯を佐保・佐紀路といって、見所の多い散策コースとなっています。 まずは、不退寺(別名業平寺)へ。 不退寺は847年に在原業平が開基したといわれている古刹で、静かでこじんまりとした落ち着いたところです。 連翹(れんぎょう)がちょうど満開で、境内を黄色に染めています。 またすみれ、雪柳、沈丁花、椿などもたくさん咲いていて、初夏になると睡蓮やかきつばた、紫陽花、はす、秋には萩、紅葉など・・・一年中お花が楽しめそうなお寺です。 そして、次は、西に徒歩15分くらいのところにある総国分尼寺の法華寺へ。 ちょうどご本尊の十一面観音立像が特別開扉されていて、お茶会も催されていたみたいで、多くの人で賑わっています。尼寺なので女性らしく華やかで明るい雰囲気のある大きなお寺です。ご本尊の十一面観音像のモデルといわれている光明皇后が、ご自分の実家をお寺にしたといわれているお寺で、光明皇后が今で言うボランティア活動に熱心であったため、庶民のための薬草風呂(浴室からふろ)が残されています。 ここの東庭園というところでは、多くのお花が栽培されていて、さながら小さな植物園のようです。色とりどりのいろんなお花に囲まれていると、時間の経つのも忘れてしまいそうです。 そして最後は、すぐ東隣にある海龍王寺へ。 こちらも光明皇后が作られたお寺といわれていて隅寺とか言われているそうです。法華寺に比べると少し寂れているというか、みすぼらしいというか・・・ でも豆子にはとっても魅力的な風情です。朽ち果てそうな土塀の小さな門から、それに続くくずれそうな土塀・・・・ なんとも言えず良い雰囲気をかもし出していて歴史を感じさせてくれます。境内一面に咲いている白い雪柳の花も、派手でなくこのお寺にふさわしい景色となっています。
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